お茶は、昔から体に良い飲み物とされてきました。
実際に、緑茶を飲む習慣と病気との関係のさまざまな研究成果が発表されています。

心臓・脳血管・呼吸機疾患

緑茶を日常的にたくさん飲む人は飲まない人に比べて、心臓や脳血、呼吸器などの病気で死亡するリスクが低下することが明らかになりました。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3526.html

認知症

緑茶を毎日2杯以上飲む人は、緑茶を飲む量が少ない(1週間に3杯以下)人に比べて認知症にかかっている人の割合が半分以下との報告がありました。
A.Haque,M.Hashimoto,et al.,ICOS2010,HB-P-3(2010)
S.kuriyama,et al.,Am J Clin Nutr.83,355(2006)

がん

緑茶に含まれるカテキン類、特にエピガロカテキンガレード(EGCg)には、強い抗酸化作用があり、発がん物質によってできたDNAの損傷を除去修復して正常に戻すことや、がんの原因となる遺伝子の突然変異を抑えると考えています。
S.Sasazuki,et.,Cancer Causes Control.15,483(2004)
N.Kurahashi,et al.,Am j Epidemiology 167,71(2008)

動脈硬化

茶カテキンは悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑制することで動脈硬化巣(プラーク)形成を予防します。また、エピガロカテキンガレード(EGCg)やエピガロカテキン(EGC)は、血小板凝集を抑制する働きがあり、血栓ができるのを抑え、動脈硬化の進展を予防します。

肥満

茶カテキンを継続的に摂取することで資質が燃えやすくなり、体脂肪が減少することがわかっています。
H.Takase,et al.,jpn Pharmacol Ther,36(6)509-514(2008)

糖尿病

茶が食後の急激な血糖値の上昇を抑え、高血糖を予防することや、脂肪細胞の分化を抑制することがわかっています。
H.Ashida,et al.,ICOS 2010, HB-S-7(2010)
H.Iso,et al.,AnnLntern Med 144, 544(2006)

インフルエンザ

茶のカテキン類には強い抗ウイルス作用があり、インフルエンザウイルスを不活化させることがわかっています。
M.Park,H.Yamada,et al.,ICOS 2010,HB-P-6(2010)
K.Kaihatsu,et al.,ICOS 2010,HB-S-8(2010)

お茶の成分効用
カテキン虫歯・口臭予防効果、抗インフルエンザ作用、動脈硬化防止効果、発がん防止効果、抗酸化作用
カフェイン強心作用、利尿作用、神経疲労回復、眠気解消
フラボノール口臭予防効果
テアニンリラックス効果
γ-アミノ酸(ギャバ)血圧降下作用、抗酸化作用、老化抑制
ビタミンC肌荒れ防止、メラニン色素抑制、風邪予防
ビタミンE抗酸化作用
βカロチン抗がん・抗酸化作用
フッ素虫歯予防効果
クロロフィル消臭作用